皆さんはポリウレアをご存じでしょうか。
ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンの化学反応で生成されるウレア結合を基本として樹脂化合物です。

工場などでよく使用され、対象物の強度を劇的に高めるライニング材で注目度が高くなっています。
そこで今回はポリウレアと名前が似ているポリウレタンとの違い、ポリウレアの特徴についてご紹介します。

□ポリウレアとポリウレタンはどこが違う？

以下ではポリウレアとポリウレタンの相違点について化学的に解説します。

＊ポリウレア

ポリウレアはアミン基とイソシアネート基の反応性生物で、ウレア結合によって結ばれています。
硬性が高く、伸びる性質もあるのが特徴です。

物質遮断性が高く、親水性か疎水性かは変化します。
また、分子構造的にあまり回転しないため、比較的硬い樹脂であると言えるでしょう。

＊ポリウレタン

ポリウレタンはヒドロキシ基とイソシアネート基の反応性生物であり、ウレタン結合によって結ばれています。

物質の特徴としては、伸び性能に富んでいることが挙げられます。
親水性は疎水性かは変化しますが、物質遮断性は総じて中程度だと考えられています。
分子構造的には、回転しやすいため比較的柔軟性に富む樹脂であると言えるでしょう。

このように、ポリウレアとポリウレタンは化学的に見れば、全く違う物質であることがわかります。

□ポリウレアの特徴とは？

1つ目は圧倒的な強度です。
ポリウレアの一番の強みは、その強度と柔軟性にあります。
コンクリート並みの強度がありながら、400パーセント以上の伸長率を誇るものもあります。
軍事施設の防爆対策としても使用されるほど、柔軟性が高いのです。

2つ目は使いやすさです。
ポリウレアの主な施工方法はスプレー塗布であるため、一日で数百平方メートルの施工が可能なのです。
速乾性にも優れているため、すぐに硬化してくれます。

3つ目は耐薬性、防食性に優れていることです。
酸やアルカリによる腐食から長期間にわたって基材を保護してくれます。
また、他の材料と比較しても圧倒的な耐摩耗性があり、耐候性にも優れているのです。

一方で、デメリットを挙げるとすれば、慎重に取り扱う必要があることです。
適切な下地処理やプライマーの選定を行わなければ、十分な効果を発揮できません。
また、耐薬品や耐熱に対する事前の検証もしっかりと行うようにしましょう。

□まとめ

今回はポリウレアと名前が似ているポリウレタンとの違い、ポリウレアの特徴についてご紹介しました。
ポリウレアにはさまざまなメリットがあり、非常に優れているのです。
ポリウレアを使用した施工をお考えの方は、お気軽に当社にご相談ください。