地下ピットで酸欠になってしまう原因とは?事前準備についてもご紹介します!
実際に現場で作業を行っている方にとっては、ある程度なじみ深いものである地下ピットですが、生半可な気持ちで作業を行うのは非常に危険です。
今回は、実際の地下ピット内での酸欠事故をもとに、その原因や酸欠を防ぐための事前準備方法をご紹介します。
□地下ピットでの酸欠事故とその原因とは?
酸欠事故の死傷者数は年間約10名で、その死亡率は50%にのぼります。
実際に、地下ピット内の作業中に、酸欠事故が発生した事例も存在しています。
例として、鉄筋のテナントビル新築工事で起こった事故をご紹介します。
この事故では、コンクリートの打設が終わった後、地下ピット内の雨水排出のために1名の作業員が入り、酸素欠乏症によって倒れてしまいました。
その1名の作業員を助けようと地下ピット内に入った3名の作業員も倒れ、合計で4名が被災することになってしまいました。
この事故が発生した原因は、雨水の滞留によって発生した酸化反応により、酸素が欠乏したことです。
また、測定器具を備え付けていなかったことや、呼吸用保護具の着用をせずに救出しようとしたことも原因だと言えるでしょう。
結果的に被災した4名は無事に救出されましたが、20日程度の休業を余儀なくされてしまったそうです。
事故を防ぐためにも、徹底した安全確認を行ってから作業を始めることが重要です。
□酸欠にならないための事前準備方法とは?
酸欠を防ぐためにも、事前準備をしっかりと行うことが重要です。
事前準備の手順は以下の通りです。
*作業区画をする
まずは、作業区画を行います。
作業区画とは、関係者以外の立ち入りを禁止する作業のことで、地下ピットでの作業を行う前には必ず行う必要があります。
工場の現場の中であればある程度は問題ないですが、マンションや道路沿いの作業であれば必ず行ってください。
*入り口を開け、酸素濃度を測定する
先ほどご紹介したような事故を防ぐため、ピット内の酸素濃度を入る前に測定します。
また、何度も出入りする際には、入り直す度に酸素濃度を測定する必要があることも覚えておいてください。
*換気を行う
酸素濃度に関わらず、有害なガスや湿気を取り除くために換気を行います。
その際には、自然換気ではなく送風機を使用した換気を行ってください。
最後に人員の点検と作業内容の確認を行い、作業を開始します。
□まとめ
今回は、地下ピットで酸欠にならないための事前準備の方法や、実際の酸欠事故の事例を交えて原因をご紹介しました。
地下ピット内の作業は言わずもがなとても危険なため、事前の準備は絶対に怠らないことが重要です。
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