ポリウレアが剥離する原因とは?その他の不具合の例もご紹介します!
ポリウレアを施工することでさまざまな恩恵を受けられますが、そのためには十分な準備が必要であることも忘れてはなりません。
今回は、ポリウレアの施工中になぜ剥離が起こってしまうのかや、その他に起こる可能性のある不具合について解説します。
□ポリウレアの施工中に剥離が起こる原因とは?
ポリウレアを施工している際、塗装中に剥離が起こってしまう可能性があります。
その原因としては以下のようなものが考えられます。
・端部処理方法や端部設置場所に不具合が起こる場合
・下地処理に不具合がある場合
まずは、施工端部が水流のある場所に来てしまう場合に起こる剥がれです。
この場合は、塗膜の剥がれや浮き、亀裂につながってしまうことがあるため、注意が必要です。
特に、端部の見切りをせずに雑に施工を行ってしまったり、端部に薬品が侵入してプライマーを浸したりすることで不具合が起こります。
こうした不具合を防ぐためには、直接的に水流を受ける場所や摩耗が発生する恐れのある場所に作らないことが大切です。
それが難しい場合は、ステンレスバーで直接的に接着したり、端部のVカットを用いて下地との活着を強化したりすることでも回避できます。
また、下地とポリウレアの間の接着不良や接着不足がある場合も、塗膜の膨れや剥がれにつながってしまいます。
さらに、下地に水分が残っている場合にも剥離は起こります。
その対策としては、適切な下地処理を行うことはもちろんですが、他にも脱脂や乾燥の後に適切なプライマー処理を施すことが挙げられます。
適用時間内に作業を行うことが大切です。
□その他に起こりやすい不具合とは?
ここでは、先ほどご紹介した剥離以外に起こる可能性がある不具合の例をご紹介します。
*ポリウレア塗膜自体の耐性が不足している場合
使用するポリウレアの耐性、特に耐薬品性や耐摩耗性、耐熱性のような性能が足りていない場合は、塗膜の劣化や軟化・硬化につながる他、塗膜の亀裂や破損、溶解も発生します。
そのため、事前にポリウレア塗膜浸漬試験や暴露試験などを行ってから塗装を始めることをおすすめします。
*施工機械に関する不具合が起きる場合
ポリウレアを吹き付ける機械の圧力不足や圧力低下の影響で、塗膜の強度が不足したり、配合が適切な比率で行われていないことにより硬化不良が起こったりと、上記以外にもさまざまな不具合が発生する恐れがあるため注意が必要です。
ポリウレアはポリウレタンよりも施工が難しい素材であるため、材料の圧力管理は特に重要です。
□まとめ
今回は、施工作業中にポリウレアが剥離してしまう原因や、その他に起こり得る不具合とその対策について解説しました。
ご紹介したように、ポリウレアの塗装は簡単ではないため、工場への施工には事前準備や運用試験を確実に行うことが大切だと覚えておいてください。
当社では、ポリウレア樹脂の工場への施工を中心に業務を行っております。
全国どこでも対応いたしますので、施工を検討している方はぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。
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