ポリウレアとは一体どんな素材?使用した塗膜防水工事とは?
防水工事を検討中の方は、多くの種類がある防水工事からどういった基準で選んでいるでしょうか。
重視したいポイントは様々だと思いますが、高い防水性と環境への配慮を兼ね備えたポリウレアの塗膜防水工事がおすすめです。
そこで今回は、ポリウレアの特徴と、ポリウレアを使用した塗膜防水工事について紹介します。
□ポリウレアの特徴とは?
1.耐薬品性に優れている
ポリウレアは、酸性とアルカリ性のどちらにも耐性があり安定しているため、水を多く使用する施設や設備の保護被膜に最適です。
下水の場合、酸性の排水によりコンクリートが中性化し構造物の寿命を縮めてしまいますが、ポリウレアのライニングを施すと下水による中性化を阻止できるため、構造物を長期間使用できるのです。
2.強度と伸びのバランスが良い
ポリウレアの防水性の高さは、強度と伸びのバランスの良さに起因します。
コンクリートにヒビが入っても、ポリウレアの被膜は断裂せずに伸びるため、水の侵入を防ぎます。
試験では、10mmのヒビに対して追従するほどの伸張性が得られるなど、ポリウレアコーティングによる構造物そのものの強度の向上を期待できるのです。
3.瞬間硬化・低温硬化が可能
ポリウレアのスプレー塗布の場合、イソシアネートとアミンの化合物を吹き付けますが、この際の効果スピードが非常に高いのも特徴です。
そのため床や壁、天井への施工にも適しています。
4.安全性が高い
ポリウレアは有機溶剤を含まないためポリウレア形成時に有毒ガスを発生させません。
環境にやさしいだけでなく、狭い空間や閉鎖空間での施工であっても作業員の安全を確保しやすく、近隣への配慮も最低限で済みます。
□ポリウレアを使用した塗膜防水工事とは?
ポリウレアは防水性・耐薬品性・耐摩耗性・防食性など多くの性能に優れ、速乾性もあるため工期を大幅に短縮させます。
さらに、高い強度と伸長性を持ちながら、環境にも配慮された素材のため工場での防水工事に最適です。
ポリウレアを使用した塗膜防水工事には、ポリウレアの性能を活かした様々な特徴があります。
1.施工スピードと硬化速度
ポリウレアの塗膜防水工事ではスプレーによる塗布が採用されているため、広範囲での施工が可能なだけでなく、硬化スピードも速いためすぐにその上を歩行できるなど、工期を大幅に短縮できます。
2.耐衝撃性と弾力性
ポリウレアの塗膜はコンクリート並みの強度でありながら、ゴムのような弾力性を併せ持つため、下地にヒビが入った場合や、大きな衝撃が加わった場合でも割れることのない高い追従性を期待できます。
3.耐薬品性・耐候性
耐薬品性に優れ、薬品に対して長期間体制を発揮できます。
さらに腐食に繋がりやすい酸やアルカリに対しても、長期間の構造物の保護が可能です。
4.無溶剤のため安全性が高い
有機溶剤を含まないため、ポリウレア塗膜から溶出する恐れがなく、水質に悪影響を及ぼしません。
□まとめ
今回は、ポリウレアの特徴とポリウレアを使用した塗膜防水工事について解説しました。
ポリウレアは耐薬品性や強度、伸長性、急速硬化、安全性などに優れている素材です。
これらの特徴から塗膜防水工事にも使用されているのです。
ポリウレアの特徴が防水工事に求められる性能に最適なため、防水工事を予定している方は、是非ポリウレアの塗膜防水工事を検討してみてください。
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