屋根防水の寿命はどれくらい?長持ちさせる方法はある?
危険な物質を扱うことの多い工場では、屋根の雨漏りは特に避けたいものです。
安全性の確保された空間で作業するためにも防水工事は欠かせないだけでなく、工事後のメンテナンスも重要です。
そこで今回は防水工事の寿命と劣化症状について解説します。
□屋根防水の寿命はどれくらい?種類ごとに解説!
屋根防水には大きく2つの仕様があり、屋上の使い方や防水層の種類と状態に合わせて適した仕様を選択します。
1つ目は保護仕様の防水工事です。
屋上を頻繁に人が出入りするスペースとして使用する場合は、優れた耐久性が求められます。
コンクリートやブロック、アスファルトなどを用いて防水層の上に保護仕上げ層も設置するのです。
保護仕様の防水工事では、アスファルト防水・押えコンクリート仕上げが行われます。
液状のアスファルトと防水性の高いアスファルトシートを積み重ね、分厚い防水層を形成します。
水密性・耐久性が高く施工時に不具合が起きにくいというメリットがありますが、重くなりやすいため、頑丈な屋根でなければ逆に耐久性に問題が起きてしまいます。
耐用年数は約15~30年とされています。
2つ目は露出仕様の防水工事です。
屋上に電気や水道の設備を設置し、立ち入り禁止としている場合は、防水層をそのまま仕上げ材にするケースや、保護塗料を塗布して仕上げるケースなどの露出使用が適しています。
この場合、屋根が軽くなるうえに、改修工事しやすくなります。
1.アスファルト防水
保護仕様でのアスファルト防水の上から、砂のついたシートを貼る露出仕上げの防水工事です。
耐用年数は約15~30年とされています。
2.ウレタン塗膜防水
下地の上にウレタンの液状の防水塗料を塗り、化学反応で防水膜を貼る工事です。
耐用年数は約10年とされています。
3.合成高分子系のシート防水
ゴムや塩化ビニル製のシートを下地に貼り付け防水性を施します。
耐用年数は約13年とされています。
□屋根防水の劣化症状とは?長持ちさせるにはどうすれば良い?
1.ひび割れ
乾燥や凍結、防水層の中性化などによって、押えコンクリートの表面や防水層にひびが入ります。
このひび割れは防水工事の種類により原因が異なります。
アスファルト防水の場合は継ぎ目の開き、ウレタン防水の場合は紫外線や雨、施工時に防水膜が十分に乾燥していなかったことなどが挙げられます。
また、シート防水の場合はシートの劣化や膨張。・収縮が主な原因と言えます。
2.膨れ
湿気が原因で、シート防水とアスファルト防水の継ぎ目や、ウレタン防水の塗膜に発生します。
シートの取り替えや、ウレタン防水では特別な通気シートを貼る通気緩衡工法により防げる劣化症状です。
3.水溜まり
施工不良や床の歪みにより水溜りが発生すると、防水層を傷めてしまい結果的に雨漏りにつながります。
4.雨漏り
防水層の劣化症状を放置すると、最終的に雨漏りが起こってしまいます。
建物や設備の腐敗につながるため、早急に対処しましょう。
補修の際は防水工事のやり直しが必要です。
□まとめ
今回は、屋根防水の種類とそれぞれの寿命、劣化症状について解説しました。
屋根防水には主にアスファルト防水とウレタン防水、シート防水があり、それぞれ耐用年数は、約15~30年、約10年、約13年とされています。
劣化症状としてはひび割れや膨れ、水溜りの発生があり、これらを放置すると雨漏りにつながり、建物全体の耐久性にも影響するため、劣化症状には早めの対処が必要です。
当社では、全国対応で屋根工事を実施しております。
何かお悩みなどありましたらお気軽にご相談ください。
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