地下ピットの防水工事で求められる性能をご紹介します!
我々の生活空間は地上だけでなく、地下にも広がっています。
地下駐車場や地下ショッピングモール、地下道など、地下空間の利用はますます多様化してきています。
しかし、地下空間は水分の侵入により様々な問題を引き起こす可能性があります。
水分は地下構造物の劣化を招き、最終的には使用不能に至ることすらあるのです。
地下ピットの防水は、このような問題を未然に防ぐために重要な役割を果たします。
この記事では、地下ピットの防水工事に求められる性能とその必要性や役割についても解説します。
□地下ピットの必要性と役割とは?
建築におけるピットの役割とは、多数の配管をピット空間に配置し、メンテナンスや検査を容易にすることです。
地下にピットを設けると、設備の配管を各シャフトへと続くことが可能になります。
一方、中間階にピットを設置すると、異なる用途を持つ上下階間の配管を分けられます。
しかしながら、ピットは時に必要とされないこともあります。
例えば、小さな住宅では、建物と敷地の境界間に配管を通すこともあります。
これはピットを設ける必要がなく、コストが抑えられますが、配管のメンテナンスは困難になります。
大きな建物では、大量の配管が必要な場合、ピットが効果的です。
配管を多くの場所に接続でき、建物の形状を保つことが可能です。
したがって、各物件の状況を考慮し、ピットの設置について判断することが重要です。
□ピットの防水工事で求められる性能とは?
ここからはやや専門的な話になります。
ピットの防水は、その特有の環境要件により、屋上等の防水とは異なる施工が求められます。
以下の4つの要素が重要となります
1.耐水圧性
深いピットは高水圧に耐えなければならないこと。
2.施工性
ピット内部は湿度が高い場合があり、その条件下でも施工可能であること。
3.納まり
配管などの周りの納まりが良好で、十分な水密性を確保すること。
4.安全性
閉じ込められた場所で作業する際に、作業員の安全が確保できること。
防水工法としてはウレタン塗膜防水がよく選ばれますが、高湿度や閉塞箇所での施工にはポリマーセメント系の塗膜防水、またはケイ酸質系塗布防水が適しています。
これらの中で、多目的ピットや水槽、躯体に追従する亀裂からの防水性能が求められる場合には、ポリマーセメント系の塗膜防水が最適です。
特に、パラテックス防水のB工法は、流入する水や薬品の種類、用途によって、B-1工法からB-6D工法まで選べるので、ピット防水に適しています。
これらは、ピットの防水設計時の参考になるでしょう。
□まとめ
この記事では地下ピットの防水工事で求められる性能をご紹介しました。
地下空間の活用は増加の一途を辿る中、ピットの防水工事はその寿命や機能性を維持するために欠かせません。
ピット設置の必要性と役割を理解した上で、それぞれの場所に応じた防水工事の必要性と要求性能について考慮することが重要です。
当社は工場の防食、特殊防水に精通しています。
専門的な知識はもちろん、現場で培ってきたノウハウから革新的な素材までフルに用いて皆さまのご要望にお応えしますので、気になった方はぜひ当社へご相談ください。
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