ポリウレア樹脂 | 防水性・耐熱・耐薬品・耐摩耗のライニング材

ポリウレア樹脂 | 防水性・耐熱・耐薬品・耐摩耗のライニング材

ポリウレア紹介

ポリウレアとはWhat's Polyurea?

ポリウレアとは

ポリウレア樹脂とはイソシアネートとポリアミンの化学変化によって形成された樹脂化合物です。
防水性・耐熱・耐薬品・耐摩耗に優れ、さまざまな変状要因から基材を保護します。
硬化時間が数秒~十数秒と極めて早く、工期短縮も期待できます。
また400%以上の伸び率を保持するグレードもあり、
下地のひび割れの発生や挙動に対して高い追随性を発揮するとともに、
軍事施設やプラント設備、主要建物の防爆対策としても注目されています。
強靭さと扱いやすさを併せ持つ、幅広い活用が期待される「次世代のライニング材」です。

特長

  • 優れた柔軟性と強度

    優れた柔軟性と強度strong

    ポリウレアの最大の特徴は強度と柔軟性です。伸び率は400%と高く、強度はコンクリートと同等程度にもなります。クラック追従耐衝撃性があり、従来の硬質ライニングでは難しかったコンクリート基材の形状変化にも追従します。

  • 硬化が速く、施工が早い

    硬化が速く、施工が早いspeedy

    スプレー塗布による施工で1日当たり数百㎡の施工が可能です。吹付け後、硬化に要する時間は数十秒~数分で、施工の数時間後には歩行が可能、条件によっては数時間で他の塗料との供用も可能です。

  • 圧倒的な耐薬品・防食性

    圧倒的な耐薬品・防食性protective

    激しい摩耗や薬品、海水などによる腐食、熱影響、雨や湿度、衝撃による割れなど、さまざまな劣化要因が複合しておきる屋外でも、ポリウレアはその特性を発揮し、長期間基材を保護し続けます。耐薬品性能の高いグレードでは50%硫酸への長期耐性があり、腐食要因(酸・アルカリなど)から基材を保護します。またJIS規格、塗料摩耗試験においても試験後塗膜損耗量3mg(ST)と他のライニング材料と比較して格段の耐摩耗性があります。

目的と用途Purpose

  • 耐薬品腐食性

    耐薬品腐食性chemical resistance

    • 薬品タンク
    • 防液堤
    • 排水槽
    • 各種化学プラント設備 など
  • 耐爆性

    耐爆性blast-proofing

    • 薬品タンク
    • 防液堤
    • 排水槽
    • 各種プラント設備 など
  • 耐摩耗性

    耐摩耗性wear resistance

    • 工場床面
    • ダム
    • 畜産設備
    • 鉱山設備 など
  • 耐熱性

    耐熱性heat resistance

    • 温水ピット
    • 低音・冷凍倉庫 など
  • 防水性

    防水性water-proofing

    • 地下ピット
    • コンクリート水路
    • 建屋屋上防水 など
  • 耐候性

    耐候性weather resistance

    • 屋根(スレート・折半)
    • 屋外防液堤 など

    工場屋根の補強については、こちらもご覧ください。

施工仕様Specification

ポリウレアは、下地や用途に応じて柔軟な施工が可能です。

コンクリートの場合

コンクリートの場合

旧塗膜・付着物除去後、ケレン・脱脂を行います。適切なプライマーを塗布し、下地の状況によってはパテ材などを使用して不陸を調整し、ピンホールの発生を抑えます。種類・塗布の厚みはポリウレアの用途によって異なります。

  • コンクリート
  • プライマー
  • ポリウレア
  • コンクリート
  • プライマー
  • パテ材
  • ポリウレア
金属下地の場合

金属下地の場合

旧塗膜除去後、ケレン・脱脂を行います。下地や錆の状態によっては錆転換剤などで黒錆に変えてからプライマーを塗布します。種類・塗布の厚みはポリウレアの用途によって異なります。

  • 金属下地
  • 錆転換剤
  • プライマー
  • ポリウレア
  • トップコート
スレート/金属折板屋根の場合

スレート/金属折板屋根の場合

スレート屋根の場合は、清掃し、プライマー作業を行います。欠損部は穴を埋め、プライマー塗布後にポリウレアの吹付作業を行います。長期間の供用に対応するため、ウレタン系トップコート、オプションで遮熱トップコートを使用することが多いです。

※近年増加する台風による屋根の吹き飛び対策にも、ポリウレアは有効です。

  • 下地スレート
  • 金属折版屋根
  • プライマー
  • ポリウレア
  • トップコート

お問い合わせContact

ポリウレアやその他、重防食施工の業者をお探しの方は、
お電話またはフォームよりお気軽にお問い合わせください。

試験データdata

テーバー式摩耗試験結果
(CS-17 / CS-10)

荷重:9.81N(1kgf) / 試験回転数:1,000 回

ST XT-Plus AL LP PA BG
試験規格:ASTM D4060
摩耗輪の種類:CS-17
8 20 35 30 25 -
試験規格:JIS K 5600-5-9 : 1999
摩耗輪の種類:CS-10
3 14 - - - 3

試験規格:ASTM D4060
摩耗輪の種類:CS-17

ST
8
XT-Plus
20
AL
35
LP
30
PA
25
BG
-

試験規格:JIS K 5600-5-9 : 1999
摩耗輪の種類:CS-10

ST
3
XT-Plus
14
AL
-
LP
-
PA
-
BG
3

耐薬品性能試験データ

試験規格:ASTM D3912 を流用(重量変化)
=推奨できる =条件付きで推奨

浸漬薬品名 濃度 ST XT-
Plus
LP PA
塩酸 10%
15% × × ×
硫酸 15%
50% × × ×
リン酸 10%
15% × × ×
酢酸 10%
硝酸 25% × × ×
フッ化水素 10% × × ×
海水
下水
水(80℃)
脱イオン水(純水) - -
軽油・ガソリン
油圧油・作動油
過塩素酸 - - -
クエン酸 5% - - -
洗剤 - - -
水酸化ナトリウム
(苛性ソーダ)
20%
50% -
水酸化アンモニウム 20%
50%
水酸化カリウム 10%
20%
重炭酸ソーダ(重曹) 30% - - -
次亜塩素酸ナトリウム 14% - - -
水酸化カルシウム 30% - - -
硫化水素(ガス)
過酸化水素 - - -

塩酸

濃度:10%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:15%
ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

硫酸

濃度:15%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:50%
ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

リン酸

濃度:10%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:15%
ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

酢酸

濃度:10%
ST
XT-Plus
LP
PA

硝酸

濃度:25%
ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

フッ化水素

濃度:10%
ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

海水

ST
XT-Plus
LP
PA

下水

ST
XT-Plus
LP
PA

水(80℃)

ST
XT-Plus
LP
PA

脱イオン水(純水)

ST
XT-Plus
-
LP
PA
-

軽油・ガソリン

ST
XT-Plus
LP
PA

油圧油・作動油

ST
XT-Plus
LP
PA

過塩素酸

ST
×
XT-Plus
LP
×
PA
×

クエン酸

濃度:10%
ST
-
XT-Plus
-
LP
-
PA

洗剤

ST
-
XT-Plus
-
LP
-
PA

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)

濃度:20%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:50%
ST
XT-Plus
LP
PA
-

水酸化アンモニウム

濃度:20%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:50%
ST
XT-Plus
LP
PA

水酸化カリウム

濃度:10%
ST
XT-Plus
LP
PA
濃度:20%
ST
XT-Plus
LP
PA

重炭酸ソーダ(重曹)

濃度:30%
ST
-
XT-Plus
LP
-
PA
-

次亜塩素酸ナトリウム

濃度:14%
ST
-
XT-Plus
LP
-
PA
-

水酸化カルシウム

濃度:30%
ST
-
XT-Plus
LP
-
PA
-

硫化水素(ガス)

ST
XT-Plus
LP
PA

過酸化水素

ST
-
XT-Plus
LP
-
PA
-

ライニング材比較Comparison

評価基準尺度 …大変優れている …優れている
 …やや劣る     ×…劣る

ライニング系統 ポリウレア樹脂 ポリウレタン樹脂 エポキシ樹脂 FRP ポリマーセメント系
主構成 エポキシ系プライマー
芳香族系ポリウレア樹脂
エポキシ系プライマー
ポリウレタン樹脂
塗料系トップコート
エポキシライニング材
塗料系トップコート
ビニルエステル樹脂
+FRPマット
セメント系粉体
+アクリル系
共重合エマルション
耐摩耗性 8mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
293mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
55mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
108mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
データなし
耐薬品性 15%硫酸対応(常温)ST 50%
硫酸対応(常温)XT-Plus
20%硫酸対応(常温) 20%硫酸対応(常温) 80%硫酸対応(常温) 80%硫酸対応(常温)
耐熱性 気体120℃ 液体85℃ 110℃ 80℃程度 70℃~100℃ 気体120℃ 液体90℃
防食性 JS D1適合 ×JS適合無 JS D1適合 JS D1適合 データなし
防水性 透水性ゼロ 透水性ゼロ 透水性ゼロ 透水性ゼロ 透水性合格も
蒸気透過性あり
コンクリート付着性 実測値3.0N/mm2以上 2.5N/mm2以上 2.5N/mm2以上 1.5N/mm2以上 1.5N/mm2以上
クラック追従性 伸び率400%~450% 伸び率50±5% 伸び率5%未満 伸び率5%未満 0.5mmのクラックに追従
施工性 速硬化スプレー方式で
凹凸や狭小部でも
シームレス施工可能
速硬化スプレー方式で
凹凸や狭小部でも
シームレス施工可能
手塗りで重防食に用いる
場合は繊維シートを加え、
積層させるものが多い
手塗りで塗布回数多く、
FRPマット敷設時に
浮きなどが発生しやすい
コテ方式で作業性は良い
揮発成分 なし なし 基本的には含まない ×シート貼り合わせ材料に
揮発成分含む
なし
養生 硬化時間数分 硬化時間数分 硬化時間1時間
程度のものが多い
硬化時間48時間 ×48時間養生、
7日後注水可能
膜特性 連続膜で継ぎ目なし 連続膜で継ぎ目なし 連続膜で継ぎ目なし FRPシート部は連続せず 連続膜で継ぎ目なし
補修性 上吹きによる部分補修可能 上吹きによる部分補修可能 一部除去の上、上塗り可能 部分補修可能 クラックなどの補修程度

施工手順例Process

  1. 01

    下地処理

    既設コンクリートの場合

    脱脂・ケレンを行います。
    旧塗膜・付着物を除去してから、クラック欠損を補修します。

    鉄面の場合

    脱脂・ケレンを行います。
    旧塗膜除去後、下地や錆の状態によっては、錆転換剤などで黒錆に変えます。

  2. 02

    不陸調整

    既設コンクリートの場合

    脱脂・ケレンを行います。
    状況によってはパテ材などで不陸調整をしてピンホールの発生を抑えます。

  3. 03

    プライマー塗布

    適切な下地やプライマーを選定し、塗布します。

  4. 04

    ポリウレア塗布

    適正な厚みでポリウレアを塗布します。
    塗布方法は、吹付け、手塗りなど、箇所に合わせた適切な方法を選びます。

  5. 05

    トップコート塗布

    トップコートを塗布したり、耐火塗料や、遮熱塗料と組み合わせる場合もあります。

スタンスだからできること

  • 10平米~50,000平米まで施工が可能

    10平米~50,000平米
    まで施工が可能

    Hi・Lowのプレッシャーがあるため、規模の大小を問わず、臨機応変に施工が可能です。

  • 狭い場所も対応可能

    ワンボックスで
    お伺いできるので、
    狭い場所も対応可能

    機材が大きく、他社は3t車でしか行けない場合が多いですが、スタンスではコンパクトな機械があるため、ワンボックスでお伺いすることも可能ですので、狭い場所などの施工にも対応できます。

取扱製品一覧Product List

NUKOTE ST 標準グレード

NUKOTE ST
標準グレード

金属、コンクリートをはじめ、様々な素材に適応する標準グレードのポリウレア塗装材料です。防錆・防水に有効です。固形分100%の純粋なポリウレア樹脂で、一般的なポリウレタン樹脂や変性ポリウレタン樹脂などに起きる、水分に由来するピンホールや膨れなどの不具合が起きにくくなっております。

詳しく見る

NUKOTE
ポリウレアXT-Plus

金属、コンクリートなどさまざまな素材に対して耐酸・耐アルカリ目的に塗布を行うポリウレア塗装材料です。薬品保護層であると同時に、その伸縮性や水密性から、防水・防錆・耐摩耗層としての性能も持ち合わせます。固形分100%のポリウレア樹脂で、VOC発生もなく、-30℃から70℃という幅広い温度域で施工が可能です。

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NUKOTE ポリウレアXT-Plus
その他 ポリウレアシリーズ

その他
ポリウレアシリーズ

NUKOTE AL 耐紫外線型
NUKOTE FR 難燃型
NUKOTE HT 高強化型
NUKOTE CG ハイブリッド型

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施工実績Works

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